一膳の主役は 米
下呂の山並みを抜けて舞台峠にたどり着いたお客様に、私たちがまず召し上がっていただきたいもの。
それは豪華な飛騨牛や名物のおかず以上に、ほかほかの湯気を上げる一杯の「白米」です。
お米の名前は「銀の朏(ぎんのみかづき)」。
全国の米食味コンクールで幾度も頂点に立ち、料理人やお米通の間で今や幻と称される、南飛騨発祥の特別なお米です。
コシヒカリの田んぼで見つかった、たった数本の稲穂から
「銀の朏」のルーツは2000年、下呂の地で発見された奇跡的な変異株「いのちの壱」にあります。
田んぼの中でひときわ力強く、見上げるほど背の高い稲穂が実をつけたことがすべての始まりでした。
その籾(もみ)の大きさ、生命力あふれる姿に惚れ込んだ生産者たちの手によって、大切に種が守られ、育て継がれてきました。
この米が持つ本来の旨みを引き出すため、栽培される場所は飛騨地域を中心とした中山間地に限られています。
清冽な雪解け水、標高がもたらす澄んだ空気、そして昼夜の大きな寒暖差。南飛騨の厳しい自然環境と農家の方々の丹念な手仕事が揃って初めて、「銀の朏」という極上の一粒に仕上がります。
圧倒的な粒の大きさと、噛みしめるほどあふれる甘み
銀の朏の器を前にして、誰もがまず驚くのがその「粒の大きさ」です。
コシヒカリと比べても約1.5倍の大きさがあり、一粒ごとの輪郭がくっきりと際立っています。
炊き上がりは輝くような白さと艶を放ち、お茶碗によそっただけで確かな存在感を主張します。
口に含むと、大粒ならではの心地よいもっちりとした弾力。
噛むごとに雑味のない清らかな甘みと、お米本来の豊かな香りが口いっぱいに広がります。
舞台峠ファームズのお食事処では、この自慢のごはんとともに、飛騨牛の陶板焼きや南飛騨のソウルフード「けいちゃん」をご提供しています。
タレの染みた香ばしいお肉と一緒に食べる相性は格別ですが、最初の一口はぜひ、何もつけずに「ごはんだけ」を味わってみてください。
米が主役である意味が、一口で身体に染み渡るはずです。
旅の美味しい記憶を、ご自宅の食卓へ
「あのお米を家でも炊いてみたい」「大切な人にもこの美味しさを知ってほしい」
お食事処で召し上がったお客様のそんな声にお応えして、直売所コーナーでは「銀の朏」の精米を各種取り揃えております。
旅の思い出に、あるいは特別な贈り物に。
下呂の山と水が育てた本物の味を、ぜひご家庭の食卓でもゆっくりとお楽しみください。